発酵のお話
漬物の色を探ろう
雑学
1.なす漬けの青色はナスニン
ナスニンはアントシアン系の色素で、ナスの他にはムラサキイモやブルーベリーなどに含まれています。ナスニンは眼の疲労を回復する働きがあるといわれています。さらに、ビタミンAと一緒に摂取すると効果的です。
ビタミンAを多く含む食材:ほうれん草、小松菜、にんじん、レバー、ブリ
2.赤しその赤色はシソニン
シソニンは、抗酸化作用が強く、細胞を活性化させ、肌、脳、血管の老化を防ぐ効果があるといわれています。抗酸化作用があるビタミンEと一緒に摂取すると効果的です。
ビタミンEを多く含む食材:かぼちゃ、ほうれん草、たらこ、さば、いわし、うなぎ
3.奈良漬けの茶色はメラノイジン
奈良漬けは酒粕にウリを漬けこんだもので、発酵が進みメラノイジンという色素が生まれます。メラノイジンは、細胞膜を丈夫にし、ストレスに対する抵抗力を高め、ビタミンやミネラルなどの栄養素の吸収をしやすくしてくれます。
さらに、うなぎとの相性は抜群でスタミナ強化に効果があると言われています.。うなぎにはビタミンA、D、B1、B2、カルシウムが含まれているためです。
4.たくあんの黄色はウコンに含まれるクルクミン、大根の辛味成分など
クルクミンは腸内で活性酸素を除去するため、大腸がんなどによく効くといわれています。
大根を塩漬けにすると、徐々に黄色に着色させることが知られています。それにはダイコンの辛味成分が重要な役割を担っています。この辛味成分には血液をサラサラにして血栓を予防する働きがあり、その他ガンの抑制効果や殺菌作用もあります。
