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発酵トピックス

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白菜についてのあれこれ

雑学

白菜とは

中国大陸の北東部で栽培される菜類とカブからつくられた混合種。結球しないサントウサイから、結球する種類まであります。日本で栽培されるようになったのは、大正時代半ばになってからといわれています。英語ではチャイニーズキャベツと呼ばれ、「西洋のキャベツ、東洋のハクサイ」と、並び称されています。
アブラナ科の二年生草本で、葉は倒卵状長楕円形で、長さ約50cm、うすい葉脈が多く、緑は波状、主脈は幅広く、葉柄は白色です。中心葉は多くの葉を巻き込んで円柱状に結球します。黄色の十字花を多数開きます。葉実は長さ3~6cmの長角果で、赤褐色から黒褐色の種子を多くつけます。

成分と薬効

カルシウム、鉄、ビタミンCが豊富でその含量は、リンゴやナシの5~10倍です。亜鉛の含有量も肉や卵に匹敵します。包丁で切るときのざっくりとした感触は粗繊維が多く含まれていることを示すものです。粗繊維は胃腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして食欲を増進するはたらきがあります。

アブラナ科に共通のイソチオシアネート化合物(ジチオールチオニン)を含み、これが発ガン物質の活性化を抑制し、ガンの発生を抑えるといいます。動物実験で、ガンになる前の異常をきたした細胞の増殖を阻止するはたらきが実証されています。
最近では、発ガン物質の一つである亜硝酸アミンの吸収とその蓄積を防ぐ作用をするモリブデンという微量元素を含んでいることがわかっています。モリブデンは、糖質や脂質の代謝を助けるほか、鉄の利用を高めて貧血を予防するはたらきがあります。
また、カリウムの含量は同じアブラナ科のキャベツを上回るので、ナトリウムの排出を促し、高血圧の予防に有効です。利尿作用も見逃せないはたらきです。

性・味

平性で甘味があり、かすかに酸い。
(北日本新聞社 薬になって役立つ野菜 参照)

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