発酵トピックス
漬け物に含まれる栄養素
漬物の話
野菜の食べ方、栄養をもっと知ろう
野菜には、肉や魚にはない食物繊維(ダイエタリー・ファイバー)やビタミンなどの重要な成分が多く含まれているということは、みなさんもご存知ですね?
でも、生野菜はなかなかたくさん食べられないもの。また、炒めたり、煮たりするとビタミンが壊れたり、油や調味料を使うことで、脂肪分や塩分の取りすぎに注意しなければなりません。
しかし、漬け物としてたった一晩漬けておくだけなら、熱を加えることもないので、ビタミンを失うこともなく、発酵菌によって漬け物には多種多様なビタミンを備蓄されます。
これがまさに「漬け物はビタミンの王様」と言われる所以です。
カルシウム
近年、カルシウム不足のため、病弱体質が増えているといわれています。漬け物は野菜が材料ですから、野菜がもっているカルシウム、カリウム、鉄などを豊富に含み、これらミネラルの補給に役立ちます。
野菜の漬け物を充分に食べて、カルシウム不足を解消しましょう。
食品価値
漬け物の成分は水分が最も多く、また食塩を主体としているため、栄養価の高い食品とは言えません。しかし、生野菜の風味やビタミン類を比較的多く残していることと、保存食となることについては、その食品価値が高く評価されています。
また、漬け物の風味が食欲を増進させる効果を持っていたり、漬け物が無機質や繊維質の供給源となり、種類によっては消化酵素を含んでいるものもあるので、消化を助けると言われています。