日本人はカルシウム不足
ひと昔前に比べて日本人の食生活は、格段に豊かになりました。ところが不足している栄養素があるんです。
それはカルシウムです。昔はおやつに煮干しをかじっていましたが、今はポテトチップスやクッキーに変わりました。
骨と歯を作る
体重50kgの成人の体内には約1kgのカルシウムがあり、その99%は骨や歯、残りの1%は血液や筋肉、神経などで重要な働きをしています。
若者も危ない
成人一人の一日当りのカルシウム所要量は600mgですが、充足率は89%にとどまっています。
しかも19歳以下が59%、二十代で65%と、若い世代の不足ぶりが著しく、なかでも一人暮らしの若い男性の充足率が特に低い状況です。
血液中のカルシウムは不足させられない
人間が生きていくために非常に重要な働きをしているため、わずかであっても不足させることはできません。
もしカルシウムの摂取量が十分でない場合は、骨に蓄えられたカルシウムが放出されて、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ仕組みが体には備わっています。
したがってカルシウムの摂取不足が長い間続くと、骨はスカスカ状態になります。
カルシウムを摂るタイミング
「就寝前に摂ると、骨の分解が少ない」
カルシウムをまったく摂らなかったグループでは、夜の間に骨が多量に分解されました。
摂取総量は同じでも、三食と一緒に摂ったグループより、三食プラス就寝前にもう一回摂ったグループのほうが、骨が分解される量が少ないことが分かりました。
一日600mgのカルシウムを摂るには
成人一日当りのカルシウム所要量は600mgです。現代人の食生活でこれをクリアするのは、意外に難しいので、意識してカルシウムの豊富な食品を摂ることが大切になります。
なかでも牛乳や乳製品は最も吸収率の高いカルシウム源です。
ただし、エネルギーが高いので、たくさん摂りたい場合は野菜が適しています。
カルシウムたっぷりメニュー
朝食:「海苔・ちりめん雑魚・小松菜等」 220mg
昼食:「鰯・ほうれんそう等」 240mg
夕食:「おから・ヒジキ・納豆等」 340mg
就寝前:「きなこ牛乳」 120mg
一日合計920mg